| 1-A-4-3 | 第17回医療情報学連合大会 17th JCMI(NOV,.1997) |
○近藤 久美子1,2 ,
菅原 貞子1 , 田口 恵子1
, 高橋 弘子1 , 山本 捷子2
, 成田 裕一2,3
市立秋田総合病院1 , 日本赤十字秋田短期大学2
, 聖霊女子短期大学3
Development of audit system for nursing records
○Kumiko kondou1,2
, Teiko Sugawara1 , Keiko Taguchi1
, Hiroko Takahashi1 , Syouko
Yamamoto2 , Yuichi Narita2,3
Akita city hospital 1 , Japan Red Cross Akita Juinor College2 , Seirei Womans Juinor College 3
Keywords: Nursing record. Nursing audit. Evaluation. NDBS.
当院では、7年前から看護の質の向上をめざし看護記録の監査を年2回行っている。監査対象は、入院時記録、看護計画書、経時記録で、それぞれに幾つかの項目をもうけ、3段階評価を行っている。しかしこの看護記録監査は、すべて手作業で行い、時間と労力を要し、全数監査は不可能で、一病棟数冊程度しかできなかった。そこで、記録監査を効率的に行うコンピュータシステムを開発した。
監査機関は各病棟から1名ずつで構成された看護記録検討委員会で、監査ツールはNew
York聖ロカ病院のスコア法1) を元に作成。1看護記録に2名の委員で量的監査と質的監査を行う。評価点はツールに手書きで記入集計する。監査結果は病棟にフィードバックし記録の学習や意識づけにはなるが、統計学的に看護の質の評価とするには無理があった。
当院での数年後のコンピュータによる Network化に対応出来るよう、職員及び患者のデータベースを考慮して作成した。将来的にサーバー上で利用することができる。
このシステムは基本的に3つのデータベースからなりNDBS2)
で作成した。本システムの流れを図1.に、データ入力システムを図2.に、データ回収、分析、評価システムを図3.に示す。NDBSのシステムは、入力項目をスキーマファイルに、評価点数などは、参照ファイルにそれぞれエディターで作成する事によってデータベースを作成できるという方法で従来の評価方法をそのままデータベース化した。
患者個人の基本情報を入力し監査の評価点入力時に、コードで情報の取り出しが可能である。
現在コンピュータ管理された職員のデータベースが無いため、今回新たに作成した。監査の入力者情報として活用する他、管理用として単独利用もできる。
入力者名、記録の患者名、疾患名等の項目で、データベースから取り出す事ができる。
0,8,入院時記録 0,14,看護計画書 0,13,経時記録
連絡先 満たされないNeed 主観的情報
現在の症状 予測される問題 客観的情報
入院までの経過 問題点は何か 医学的情報
入院の認識 目標の内容は 有用なもの選択
日常生活習慣 目標時期と状態 判断の分析根拠
生活環境 具体策援助記入 結果の予測
今の状態 方法の記入 看護行為の記入 等の項目より成る。
氏名、病名、治療方針、看護目標、問題点、具体策、評価、等の項目より成る。
従来の評価法を関数化した。質的監査は記録内容から十分理解できる、あまり理解できない、理解できないの3段階評価で、量的監査は記入有り、無しの2段階評価である。
試験的に整形外科病棟での監査を行った。質的監査では評価時間は要するものの、評価点の算出では、入力と同時集計されるため、かなりの時間短縮がはかれた。それにより入院患者の全数近い記録監査処理を可能にした。将来
Network化されると監査時間の短縮も図れる。また、このシステムの監査項目、基準の設定をそれぞれのファイルで自由に変える事で、現在の監査方法の妥当性を検討し、改善していく事が容易に行える。また、データの蓄積ができ、統計学的に看護の質を評価できる。
看護記録の充実をはかり、より質の高い看護が提供できるように、このシステムを活用していきたいと考える
1 ライダー玲子:アメリカにおいて実施されている看護の質の評価Nursing
Auditについて,看護展望,Vol12,No5,10-23,1977.
2 成田裕一他):看護情報教育に適用した簡易データベースシステム,第10回看護情報システム研究会講演集,133-136,1995