2015年度(第9回)上級医療情報技師能力検定試験(二次試験)
試験結果の概要と講評

1.試験の概要

    試験日時:2015年12月5日(土)・6日(日)
    試験会場:東京(東京医療保健大学五反田キャンパス)
    試験内容:
     ・論文試験 面接時の参考・評価資料とする論文1(試験時間60分)
      論文試験として採点を行う論文2(試験時間120分)の2種類
     ・面接試験 受検者1人を3人の面接員で面接(1人あたりの面接時間20分)

2.受検状況

受検者数:論文試験・・・154名、面接試験・・・153名

3.試験結果概要


  2013年度
一次試験合格者
2014年度
一次試験合格者
2015年度
一次試験合格者
受検者数26名36名92名154名
合格者数3名10名21名34名
合格率11.5%27.8%22.8%22.1%

4.評価方法

 2015年度の上級医療情報技師能力検定試験(二次試験)は、これまでの二次試験と同様に、論文試験と面接試験を行って合否を判定しました。

 論文試験(論文2)については、課題文を提示し、課題文で述べられている内容や課題文に対する意見を1,200字以上1,500字以内で記述していただく試験を行いました。採点は、
    ①課題の趣旨を正確にとらえ、設問に適切に答えているか。
    ②医療情報技師の立場から自分の意見を論じているか。
    ③論旨は明確でよく構成されているか。
    ④適切な文章が書けているか。
の4つの観点から行いました。採点にあたっては、5名の採点者が読んで独立して評価し、合議して最終的な評価をつけました。

 面接試験については、3名の面接員で1名の受検者の面接を行い、
    ①職務経歴書に記載された内容に応じた実務経験を有しているか。
    ②分析力・問題解決力・調整力・統率力・協調性など、いわゆる現場での実務能力はあるか。
    ③面接での質問の意味や意図を的確に理解し、自分の考えや意見を明確に表現できているか、プレゼンテーション力はあるか。
    ④上級医療情報技師となった後の個人の目標、所属組織への貢献、社会への貢献などを説明できるか。
    ⑤面接態度は適切か。
の5つの観点から評価を行いました。
 その後、論文試験の評価と面接試験の評価のいずれもが、合格水準に到達しているかどうかにより二次試験の合否を判定しました。

5.講評


 今回の論文試験(論文2)の問題は、情報システムを導入する際のリーダーシップ論について述べたプロジェクトマネジメントに関した文章を読み、リーダーシップのあり方について問うものでした。上級医療情報技師には、医学・医療、情報処理技術、医療情報システムの知識と合わせて3Cが求められています。そして、上級には特にプロジェクトマネジメント能力が求められており、その中のひとつとしてリーダーシップが求められています。リーダーシップ論は、百人百様と言われていますが、これまでの学び・経験を踏まえて、論理的に説明できることを能力として求めています。答案の作成にあたっては、2つある課題に的確に答えることが必要です。2つの課題に答えていないもの、制限内の文字数で書かれていても課題には関係がない内容を記述したもの、あるいは関連が薄い内容を記述したものは低い評価となりました。また、文字数が不足しているもの、誤字・脱字があるもの、そして読み手に対して丁寧に書かれていないものは減点の対象となりました。

 また、論文1は、面接時に話題を引き出すために使用するもので、スライド形式でまとめるように求めていました。したがって、図解することや簡潔にポイントを箇条書きすることなどの工夫が必要であり、スライド枠内に長々と文章を書くことは避けることが大切です。

 医療情報技師育成部会では、幅広い視野をもってプロジェクトリーダなどの役割が担える人を上級医療情報技師として認定しています。上級医療情報技師能力検定試験は、特定分野の職務経験しかない方、医療現場の実務経験が十分でない方には厳しいかも知れません。しかしながら、これらの方であっても、保健医療分野の動向、医療情報や医療情報システムについての知識、実務能力、将来展望をもっておられれば合格は可能です。今後受検される方は、いま以上に幅広い視野と豊かな経験をもてるように研鑽を積んでいただき、合格されることを期待しています。

合格者の発表

★★ お知らせ ★★
合格者の方は氏名公表の可否と認定手続き2月22日(月)までに行ってください。
(上級医療情報技師認定者になるためには認定手続きが必要です)

第9回二次試験合否判定結果通知は、2016年2月4日発送いたします。 1週間経っても届かない場合には、事務局までお問い合わせください。
二次試験
二次試験結果

2016.2.4(木)