2022年度(第16回)上級医療情報技師能力検定試験(二次試験) 結果の概要と講評

1.試験の概要

     試験日時:2022年12月  4日(日):東京
          2022年12月 11日(日):大阪
     試験会場:東京(スペースまる八)
          大阪(新梅田研修センター)
     試験内容:面接試験 受検者1人を3人の面接員で面接
          (1人あたりの面接時間20分)

2.受検状況

  • 受検者数:29名

3.試験結果概要

2022年度
一次試験合格者
2021年度
一次試験合格者
2019年度
一次試験合格者
受検者数25名3名1名29名
合格者数22名3名1名26名
合格率88.0%100.0%100.0%89.7%
※2020年度は実施せず

4.評価方法

 2022年度上級医療情報技師能力検定試験の二次試験では、面接試験によって評価を行い、合否を判定しました。
 面接試験は、1名の受検者に対して3名の面接員が面接を行い、
① 医療情報に関する活動履歴書に記載された内容から、期待する実務経験を有しているか。
② 分析力・問題解決力・調整力・統率力・協調性など、いわゆる現場での実務能力はあるか。
③ 面接での質問の意味や意図を的確に理解し、自分の考えや意見を明確に表現できる、コミュニケーション力やプレゼンテーション力はあるか。
④ 上級医療情報技師となった後の目標、所属組織や社会への貢献、医療や医療情報などの分野における将来展望など、将来目標や将来展望(ビジョン)を説明できるか。
⑤ 面接態度は適切か。
の5つの観点から評価を行いました。評価にあたっては、3名の面接員が独立して評価し、合議のうえ最終的な評価を行いました。

5.講評

     医療情報技師育成部会では、幅広い知識と豊かな経験に基づき、保健医療福祉分野の情報化と医療情報の利活用を全体最適の観点から総括的に推進できる人を上級医療情報技師として認定しています。2018年度より試験制度を改定し、上級医療情報技師の一般目標及び行動目標群(GIO・SBOs)(以下「到達目標」という。)に基づく試験を行っています。特に、二次試験では面接試験により、筆記試験では能力を確認することが難しい、評価方法に示した5つの観点について、受検者が作成した医療情報に関する活動履歴書を用いて試験を行っています。
     今回の面接試験では、昨年までと同じく、活動履歴書の内容を説明していただき、その後の面接員とのやりとりから、分析力、調整力、コミュニケーション力を、また将来目標・将来展望(ビジョン)などから視野の広さを重点的に評価しました。全体的には、実務経験にもとづいて的確に回答できた受検者の方は高い評価となりました。一方で、これらの能力を有していることが、面接員とのやりとりから確認できなかった受検者の方は低い評価となりました。その結果、今回の二次試験では、合格者数は26名、合格率は89.7%となりました。
     上級医療情報技師として認定された方は、その能力を発揮していただくとともに、到達目標に示す能力を維持し、さらなる向上に向けて自己研鑽に励んでいただければと思います。また、残念ながら不合格となった方は、評価方法の5つの観点を振り返り、上級医療情報技師として期待される能力を獲得できるように努めていただければと思います。
     上級医療情報技師能力検定試験は、幅広い知識と豊かな経験に基づき、保健医療福祉分野の情報化と医療情報の利活用を全体最適の観点から総括的に推進できる人材を基準に評価を行っております。保健医療福祉分野においては、多種多様な医療情報システムとの関わり方があり、部門システムなどの限られた範囲での職務経験しかない、医療現場の実務経験が十分ではない方もおられるかと思います。そのような場合であっても、保健医療福祉分野の動向、医療情報や医療情報システムについての知識、実務能力、広い視野をもっておられれば合格は可能です。今後受検される方は、いま以上に幅広い知識と豊かな経験をもてるよう研鑽に励んでください。

合格者の発表

★★ お知らせ ★★
第16回二次試験合否判定結果通知は2023年2月2日発送予定です。
※一週間経っても届かない場合には、事務局までお問い合わせください。
二次試験
二次試験結果