医療情報技師能力検定試験

医療情報技師能力検定試験とは

 医療情報技師は「保健医療福祉の質と安全の向上のために、医療の特質をふまえ、最適な情報処理技術を用い、医療情報を安全かつ適切に管理・活用・提供することができる保健医療福祉分野の専門職」です。医療情報技師に求められる能力は「医学・医療」、「情報処理技術」および「医療情報システム」の3系の知識と技術によって体系化されており、他職種との意思疎通を図るためのコミュニケーション(Communication)、他職種と協力して対応するコラボレーション(Collaboration)、部門間や職種間の調整を行うコーディネーション(Coordination)の3つの能力を必要な資質としています(医療情報技師の3C)。

 医療情報技師能力検定試験は、1)情報処理技術の業務改善への活用を担える、2)医療情報の安全で適切な管理を担える、3)診療データの利活用を担える人材として必要な一定の知識・技術を有していることを試験によって評価するものです。病院・診療所の医療情報部門に従事される方や、診療科・中央診療部門において医療情報を担当する方、企業等において医療情報システムを担当する方にお勧めの試験です。

医療情報技師能力検定試験のご案内

 医療情報技師育成部会では、医療情報技師の定義ならびに医療情報技師の到達目標(GIO・SBOs)に掲げる能力を有する方を認定するため、医療情報技師能力検定試験を実施しています。

受検資格
受検のための資格は問いません。
試験実施時期・試験会場
毎年8月下旬(年1回)
全国13会場(北海道 宮城県 東京都 新潟県 石川県 愛知県 大阪府 岡山県 広島県 香川県 福岡県 鹿児島県 沖縄県)
試験方法・受検科目・試験時間
マークシート方式による多肢選択試験
医学・医療系(50問、60分) 情報処理技術系(50問、60分) 医療情報システム系(60問、90分)
試験内容
試験問題は、医療情報技師の到達目標を修得していただくための教科書として発行している「医療情報 医学・医療編」、「医療情報 情報処理技術編」、「医療情報 医療情報システム編」の内容から主に出題します。ただし、医療制度の改正や情報技術の発展の動向など、医療情報技師として知っておくべき事柄については、教科書に記載がなくても出題することがあります。
科目合格制度
医療情報技師の資格は、3科目の合格により認定されます。科目ごとに判定された合格は、2年間有効とする科目合格制度を設けています。