第17回医療情報技師能力検定試験
訂正2019年10月20日
※ 2019年10月10日(木)に発表いたしました以下の内容について、合格者数と合格率に間違いがありましたので、お詫びして訂正いたします。【試験の概要】
第17回医療情報技師能力検定試験 【試験の概要】日程:2019年8月25日(日)
実施場所:札幌、仙台、東京、新潟、金沢、名古屋、大阪、岡山、高松、広島、福岡、鹿児島、沖縄
試験科目:情報処理技術 (50問、100点満点)
医療情報システム (60問、120点満点)
医学・医療 (50問、100点満点)
試験方式:各科目とも5択のマークシート方式
【試験結果講評】
一般社団法人 日本医療情報学会
医療情報技師育成部会
第17回医療情報技師能力検定試験は、昨年度と同じ全国13会場で、計4,210名の方に受検していただきました。出題問題について検討した結果、以下の2題については正答が2つあるとの解釈も成り立つため、両方を正解として採点しました。医学情報システム系【問6】外来診療予約システムの機能で誤りを問う問題で、5)同一患者が同一日時に複数予約できる、を正答として作問しましたが、2)外部の医療機関から予約できる、も機能としてはあってもよいが、運用上問題ありとする医療機関もあることから、いずれも正解としました。また、【問9】医師事務作業補助者の業務として適切でないもの を問う問題で、1)レセプトの修正を正答として作問しましたが、4)医師の指示のもとでの患者移送は看護業務の補助と解釈され、保険請求上の加算要件からする医師事務作業補助にはあたらないとして、いずれも正解としました。
各科目の合格判定基準点は、「情報処理技術系」60点(100点満点)以上、「医療情報システム系」74点(120点満点)以上、「医学・医療系」58点(100点満点)以上としました。
全受検者の成績(得点率)はいずれの系も前年よりやや上がり、各系の水準がそろいました。正答率が悪かった問題は次の通りです。「情報処理技術系」では、IEEE802.11n規格の無線LANでファイルダウンロードの時間を計算する問題。本規格の最大速度が600Mbpsであることを覚えている必要があった。「医療情報システム系」では、医療情報の登録で明示的に本人の同意を必要とするものを問う問題。MID-NETやJ-DREAMSがあまり知られていなかった。他に、医用モニター、RFIの問題など。「医学・医療系」では、一、二、三次予防の区別を問う問題。再発防止が三次予防であることが理解されていなかった。他に、Wilcoxonの順位和検定など、でした。
科目別の合格者数は「情報処理技術系」1,709名、「医療情報システム系」1,717名、「医学・医療系」1,938名でした。過去2年間の科目合格もあわせた総合判定の結果、1,410名の方が全科目に合格(合格率33.5%)となり、新たに医療情報技師として認定されました。
今回の能力検定試験の結果、医療情報技師と認定された方は、自覚と自信を持って、日常業務のなかで専門性を発揮されるよう願っています。同時に、将来、上級医療情報技師にチャレンジしていただけることを期待しています。
一方、保留となられた方、またこれから新たに受検される方は、基本的な事項は当然のこととして、用語の表面的な知識だけではなく、その内容についても確実に理解しておくことが重要です。また、今回、医療情報システム系で次世代医療基盤法やAIによる診断・治療の最終責任者を問う問題を出題しましたが、医療情報に関する最新の知識や時事問題についても情報収集を欠かさず、十分な知識を身につけていただきたいと思います。次回の医療情報技師能力検定試験で合格されることを願っています。
【認定者・科目合格者一覧】
★★ 認定証及び認定証カード・バッジは2019年10月24日(木)より順次発送 ★★
※ 1週間経ってもお手元に届かない場合には、事務局までお問い合わせください。




科目別合格者 | 情報処理技術 | 医学医療 | 医療情報システム |
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科目別解答 | 情報処理技術 解答 |
医学医療 解答 |
医療情報システム 解答 |