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2021年度(第15回)上級医療情報技師能力検定試験(二次試験) 結果の概要と講評

1.試験の概要

     試験日時:2021年12月 5日(日)・12日(日)
     試験会場:東京会場(東京医療保健大学五反田キャンパス)(12月5日)
          大阪会場(新梅田研修センター)(12月12日)
          Web会場(12月12日)
    ※今年度はコロナ禍における社会状況に鑑み、現地だけでなくWeb会場も準備しました。
     試験内容:面接試験 受検者1人を3人の面接員で面接
          (1人あたりの面接時間は約20分)

2.受検状況

  • 受検者数:25名
  • 合格者数:20名(合格率80.0%)

3.評価方法

2021年度の上級医療情報技師能力検定試験(二次試験)は、面接試験のみを行い、合否を判定しました。  面接試験は、1名の受検者に対して3名の面接員が面接を行い、
① 医療情報に関する活動履歴書に記載された内容から、期待する実務経験を有しているか。
② 分析力・問題解決力・調整力・統率力・協調性など、いわゆる現場での実務能力はあるか。
③ 面接での質問の意味や意図を的確に理解し、自分の考えや意見を明確に表現できる、コミュニケーション力やプレゼンテーション力はあるか。
④ 上級医療情報技師となった後の目標、所属組織や社会への貢献、医療や医療情報などの分野における将来展望など、将来目標や将来展望(ビジョン)を説明できるか。
⑤ 面接態度は適切か。
の5つの観点から評価を行いました。評価にあたっては、3名の面接員が独立して評価し、合議のうえ最終的な評価を行いました。

4.講評

     医療情報技師育成部会では、幅広い知識と豊かな経験に基づき、保健医療福祉分野の情報化と医療情報の利活用を全体最適の観点から総括的に推進できる人を上級医療情報技師として認定しています。2018年度より試験制度を改定し、上級医療情報技師の一般目標及び行動目標群(GIO・SBOs)(以下、到達目標という)に基づく試験を行っています。特に二次試験では、面接試験を実施し、筆記試験では能力を確認することが難しい評価方法に示した5つの観点について、受検者が作成した医療情報に関する活動履歴書に基づいて試験を行いました。面接試験では、活動履歴書の内容についての説明と、その後の面接員とのやりとりから、特に分析力、調整力、コミュニケーション力などを重点的に評価し、実務経験に基づいて的確に回答できた受検者については高い評価としました。一方で、これらの能力を有していることが、面接員とのやりとりからは確認できなかった受検者については低い評価としました。なお、面接態度についての評価が低かった受検者はいませんでした。
     その結果、今回の二次試験では、合格者数は20名、合格率は80.0%となりました。全体的な傾向として、「④ 上級医療情報技師となった後の目標、所属組織や社会への貢献、医療や医療情報などの分野における将来展望など、将来目標や将来展望(ビジョン)を説明できるか」について、最低限の水準は満たしているものの、能力向上の余地がある受検者が少なくありませんでした。今回、上級医療情報技師として認定された方についても、今後、明確な将来目標や将来展望を含む幅広い視野の修得と、モチベーションの維持、さらに後進の育成等に努めていただき、上級医療情報技師として、到達目標に示す能力の維持とさらなる向上に向けて自己研鑽に励んでいただければと思います。
     上級医療情報技師能力検定試験は、幅広い知識と豊かな経験に基づき、保健医療福祉分野の情報化と医療情報の利活用を全体最適の観点から総括的に推進できる人材を基準に評価を行っておりますが、特定分野の職務経験しかない方、医療現場の実務経験が十分でない方であっても、保健医療福祉分野の動向、医療情報や医療情報システムについての知識、実務能力、将来展望をもっておられれば合格は可能です。今後受検される方は、いま以上に幅広い視野と豊かな見識をもてるよう研鑽に励んでください。

合格者の発表

★★ お知らせ ★★
第15回二次試験合否判定結果通知は2022年2月3日に発送します。
※一週間経っても届かない場合には、事務局までお問い合わせください。
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