医用画像情報専門技師とは
はじめに
日本医用画像情報専門技師共同認定育成機構では、医療画像情報に関する専門職として「医用画像情報専門技師」の育成および認定を行い、わが国の医用画像情報技術を確保するとともに、医用画像情報領域に関する最新の医療情報技術に対応し安全を担保することによって、国民の福祉と社会の発展に寄与することを目的とし、その目的を達成するため、次の事業を行っています(定款第3条)。
- 医用画像情報専門技師の資格認定
- 医用画像情報専門技師の育成および教育
- 医用画像情報専門技師の技術向上および医療安全に関する事業
- 医用画像情報に関する調査および情報交換の推進に関する活動
- 関連学会および団体との交流ならびに事業協力活動
- その他、前各号に掲げる事業に附帯又は関連する事業
一般社団法人日本医用画像情報専門技師共同認定育成機構では、医用画像情報専門技師に求められる能力を有する方を認定するため、2010年度から「医用画像情報専門技師認定試験」を行っています。
医用画像情報専門技師の定義
医用画像情報専門技師は、医療情報技師を基礎とし、医用画像情報に関する高度な知識・技術と豊かな経験を有し、医用画像情報領域において、医療機関での運営を考慮した情報システムの仕様の企画立案・構築・運用を実践、さらに情報の利活用を含め医療機関における様々な場面で、医療の質や安全性の向上、および医療行為の利便性や効率化に向けたマネジメントを遂行できる人材です。
医用画像情報専門技師に求められる能力
医用画像情報専門技師には、以下の領域における知識と技術について能力を備えていることが求められます。
- 画像情報を取り扱う上での情報処理の基礎
- 画像情報システムの理解に必要なコンピューターの仕組みや情報処理技術に関する基本的な知識
- システムとネットワーク
- 情報処理技術におけるシステム、システム同士を連携するためのネットワークに関する基本的な知識
- 各種病院情報システム
- 医療機関において必要な情報の種類とこれを取り扱う各種病院情報システム、およびそれぞれの情報システムで必要とされる機能と利活用に関する基本的な知識
- PACSなどのアーカイブ
- 画像情報をアーカイブする情報システムを企画立案・構築・運営する上で必要となる知識と技術、および基本的な安全管理措置
- 画像情報領域における標準と標準化
- 画像情報領域における標準と標準化に関する知識と技術
- 情報セキュリテイ
- 情報を取り扱う上で必要となる情報セキュリテイに関する知識と技術、および関連したガイドラインに関する知識
- 画像情報領域におけるマネージメント
- 画像情報領域における統計処理や、経営・管理などにおいて情報を利活用するための基礎的な知識
- 機械学習など
- 画像情報領域における機械学習、人工知能、生成系AIなどの利用などに関する基礎的な知識、技術